クラレは7日、人工皮革「クラリーノ」の環境対応型無溶剤タイプが、近畿日本鉄道の特急列車のソファシートに採用されたと発表した。「高発色で洗練された色合い」や「ソフトで上質な肌触り」といった素材の特徴が評価を受けた。今後、ユーザーとの取り組みを強化し、自動車向けなどをターゲットとして製品開発、市場開拓を加速する方針。
 近鉄が大阪?伊勢間で運行する特急車両「ビスタカー30000系」の階下席に採用された。伊勢志摩から連想される海と、デッキ部から階段を下って入る船室のイメージから、ヨットのキャビンをテーマとしたデザインになっている。
 天然皮革に近い質感や充実感、優美感が表現できる素材の特性から、自動車や列車のシート材、サッカーシューズのように高い物性が必要な競技靴など新しい用途の開発に取り組んでいた。製造時に有機溶剤を使用しないため、揮発性有機化合物(VOC)を同社従来品比で99%以上削減でき、工程の短縮で二酸化炭素(CO2)を約35%、排水量を約70%削減できるといった特徴から、環境対応型素材としてのニーズは高いとみて今後も拡販に注力する。

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