三ツ星化成品(愛知県小牧市、栗本拓也社長)は、日産自動車が今年12月に発売する電気自動車(EV)「リーフ」の国内生産向けインストルメントパネルを全量供給する。日産は国内で年間約5万台を生産する計画。9月からの供給開始に向けて現在は性能など製品の最終確認に入っている。同社はコンパクトカーや高級車向けのインパネを得意としており、今後の生産拡大が見込まれているEV向け部材の展開を強化する。
 日産のリーフ向けに供給するインパネは、神奈川工場(神奈川県横須賀市)で生産する。同工場は日産が国内でリーフを製造する追浜工場に隣接しており、これまでもインパネのほか、グローブボックスやコンソールボックスといった自動車部材を日産に供給している。リーフのインパネはメーター部分にツインデジタルメーターを採用するなど、EV車に相応しい先進的なデザインを採用している。
 同社はコンパクトカー向けの軽量、低コストインパネや熱可塑性樹脂スラッシュ成形工法による高級車向けインパネの製造を得意にしている。日産以外にもトヨタ自動車やホンダ、三菱自動車といった大手自動車メーカー向けに豊富な部材納入実績がある。各自動車メーカーはEVの開発を活発化しており、燃費の向上などから部材の軽量化に対するニーズが高まっている。今後はこうした軽量化ニーズなどに対応する製品の開発を進めていく方針だ。
 日産はリーフを追浜工場で今秋から生産を始めるほか、2012年から米スマーナ工場、13年から英サンダーランド工場で生産を開始する計画。自動車メーカーはグローバル生産体制の構築を進めており、こうした動きに対応できるかが部材メーカーの明暗を分ける可能性がある。

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