ジャパンコンポジットは、低密度クラスA-SMCの拡販に拍車をかける。鋼板並みの美しい表面感をもち、鋼板を代替することで大幅な軽量化に貢献するとともに、金属や炭素繊維複合材料では不可能な複雑形状も成形できる成形材料として、このほど採用されたトヨタ自動車の「レクサスLFA」に続く顧客開拓に取り組む。同社は材料技術と成形技術を駆使し、トヨタに採用されたタイプ(比重1・5)を上回る軽量性を実現する製品開発も完成しており、中高級車向けを中心に、各種車両やモーターボート向けも含めて提案を強めていく。
 今回、レクサスLFAに採用されたのは、フェンダー、ドア、リアクオーターパネル、ピラーガーニッシュ、サイドマッドガード、リアガーニッシュなど。不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維による一般的なSMCの比重は1・8程度だが、同社は中空のガラスバルーンなどを活用して比重を1・5に抑え、鋼板に比べ50%の軽量化を実現。流動特性にも優れるため、薄板化も実現し、従来クラスA-SMC比30%軽量化している。同社はこれまでもルーフやリアガーニッシュなど大型部材へのSMCの採用実績をもつが、今回は車体の側面の大半をSMCで置き換えた。
 トヨタおよび成形加工メーカーの内浜化成(本社・豊田市)との共同開発のもと採用にいたった。金属同等の低熱線膨張係数により、パネル間の隙間や段差など、合わせ目の高い精度を実現し、高品位で滑らかなボディーラインに貢献している。また、高い弾性率により、他の樹脂素材では難しい大型パネルでの剛性感をもたせた。
 同社はすでに比重が1・3の軽量SMCも開発ずみ。今後、乗用車やスポーツカー、トラックなどの中少量生産車や、電気自動車などをターゲットにSMC事業の拡大を図る。少量生産の場合、金型コストを低減できることも訴求点となる。また、すでに大手メーカーに採用されているモーターボート用船外機のエンジンカバーのような自動車以外の用途探索にも取り組んでいく。

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