東レ・ダウコーニングは、特殊潤滑剤「モリコート」を自動車や風力発電向けに拡販する。自動車のピストンに塗布し、ノイズ発生を抑制する用途や、メンテナンスフリーの特性を生かした風力発電のシーリング材用途などが拡大している。とくに自動車向けには、年初にプラスチック部品のきしみ音とコスト削減に寄与する新グレードを投入しており、従来使われていたフェルトテープより作業工程を効率化できることを売りに、用途拡大に努める。
 同社はモリコートのラインアップとして、2硫化モリブデン原料をベースに、マルチパーパスオイル、合成油、精製鉱油、特殊コンパウンド、グリース、ペースト、乾性被膜、ディスパージョンなど、多様な形態で製品を提供している。親会社である海外のダウコーニンググループとも連携しながら、成長市場での事業拡大を目指している。
 とくに成長が目立つのが、自動車と風力発電用途。自動車では、乾性被膜タイプの潤滑剤を部材に塗布することにより、滑りを良くし、きしみ音を低減するグリースタイプの製品が拡大している。制音向けには部材の間に不織布などを挟み込む方式もあるが、モリコートを使えば省スペースに寄与することも評価されている。
 また、風力発電向けには、ギアボックスの潤滑剤やシーリング材などとして提案を強めている。定期的な補修の難しい風力発電向けには、高品質の潤滑剤へのニーズは高い。
 同社はモリコートを山北工場(神奈川県足柄上郡)で生産している。用途は幅広く、パソコン、携帯電話などの電子端末機器の摺動部や家電製品の駆動部、一般工業用途にも使用される。インクジェットプリンターのカートリッジなどにも長い実績を有するが、こうした用途では、国内で認定を取ったのち、海外のダウコーニンググループが販売することも多く、親会社と連携した事業展開を推進している。

自動車関連ニュースの最新記事もっと見る