アキレスは、新たに高耐摩耗性を実現した水系合成皮革を開発した。新製品「エピュレ」(EPURER)は、有機溶剤による揮発性有機化合物(VOC)の排出を従来のウレタン合成皮革に対して約99%削減した合成皮革。これまでの水系合成皮革にはない優れた耐摩耗性を実現しており、座席部分など従来品では対応困難だった車両内装材への適用を可能としている。同社では低VOC化に貢献する新素材として、4月1日から自動車用途向けに受注活動を開始する。
 自動車工業会では、車両のVOC低減を目的に2007年から「シックカー症候群」にかかわりが深いとされる13の化学物質の自主規制に取り組んでいる。車両内装材として使用される合成皮革については、有機溶剤を使わない水系合成皮革の開発・導入が進められているが、既存製品は耐摩耗性が低く採用個所が一部に限られている。
 エピュレは、合成皮革における長年のノウハウと独自製法と新たな設備により、自動車の座面に適用可能な耐摩耗性を実現した合成皮革。水に分散したウレタン樹脂の採用により、同社従来品に比べてVOC排出量を99%削減した。また、本革に対して50?60%(当社測定値)の軽量化を実現しているほか、水系特有の柔らかくさらっとした風合いを有しており、製品仕様は厚さ0・8×幅1400×長さ50メートルとなっている。
 同社では、採用により車内の低VOC化が可能となるほか、製造現場における作業環境の改善や工場排気による大気汚染軽減にも貢献することから、国内外の自動車メーカー向けに内装材として2年後に1億5000万円の売上高を目指す。また、自動車用途と並行してソファやイスなど家具製品への応用を検討していく考えだ。

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