東洋ゴム工業は、タイヤ外観の新自動検査システムを開発した。新システムは光切断法による画像処理技術をベースとしたもので、タイヤのトレッド部全体を短時間で検査できるのが特徴。人による目視・触感検査との組み合わせにより外観検査の精度向上が可能だ。桑名工場を手始めにグループ国内外の全生産拠点に展開する計画で、建設中の中国工場にも導入する予定。同社では、検査システムの高度化によりグローバル規模で高水準の品質平準化を推進する。
 自動車タイヤは、同じ金型製品の金属や樹脂製品に対してゴム製品特有の寸法バラつきがある。品質検査は製品ごとに決められた検査規定を基に、自動検査システムと目視による2重チェックを行っている。しかし近年のタイヤ性能の高度化・多様化を背景に品質チェックが複雑化し、より高度な識別能力の確保が求められている。
 新外観自動検査システムは中京大学、日本機材およびシャープマニファクチャリングシステムと共同で開発した。トレッド部分に照射したスリット光をCCDカメラで撮影、画像解析により基準位置とのズレを欠陥として検出する仕組み。従来の距離計測センサーによる検査システムが特定部位に限られるのに対しトレッド部全体を短時間で検査できるのが特徴。
 今後、既存の内面自動検査システムとの融合により高度な自動検査システムを構築するとともに、人による目視・触感検査と組み合わせることでより高精度な検査体制を実現する。各工場の検査工程への導入も技術的に容易なことから、処理能力と導入コストを見極めつつ国内外の拠点へ展開していく計画だ。
 同社では、検査技術のさらなる高度化に取り組み、高品質なタイヤ生産を提供していく。

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