JFEテクノリサーチは6日、樹脂系材料の高速引っ張り試験評価技術を確立し、評価試験の受託を開始したと発表した。近年、金属材料に加えて樹脂系材料でも自動車の構造部材や電子機器向けに高速変形挙動評価ニーズが高まっていることを受けて開発したもので、幅広い樹脂系材料で同評価技術を確立したのは世界初という。強化繊維との複合材料でも技術確立に取り組み中。複数の企業からの受注実績を有しており、樹脂メーカーをはじめとした幅広い顧客への展開を強めることで、3-4年後に年間5000万円の受注につなげる。
 同社の東日本製鉄所(千葉地区)内に専用試験機を導入し、ひずみ速度0・001-1000/秒の範囲での引っ張り変形挙動のひずみ速度依存性を評価できるようにした。厚さ100マイクロメートル程度のフィルムから5ミリメートルの板まで評価できる。また、あらゆる使用環境を想定し、マイナス196度C-400度Cまでの温度域での評価が可能。
 通常、高速で引っ張り試験を行った場合、試験機と試験片の振動が生じやすいが、応力振動抑制と試験片形状の適正化により、高精度の応力?ひずみ曲線を得られるようにした。これにより、自動車の衝突時における乗員への衝撃や携帯電話の落下時における損傷の程度、建物の部材・配管などの耐震性を精度良くシミュレーション解析できるようになり、部材設計への適用を図ることができる。
 現在、同社が評価技術を確立したのはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)やポリプロピレン(PP)など4種類の板とその他2種類のフィルム。今後、顧客の要望に応じてそれ以外のフィルム・板の評価も行う。

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