トピー工業は、独自の材料技術を応用した新規事業の育成を推進する。独自製法による耐熱・高強度マグネシウム複合材料で、新たに丸ヱム製作所と共同で軽量ネジを開発し、電子機器や自動車部品向けに提案を開始。また、金属ガラスを応用したコーティング技術でも用途開拓の一環として、東北大学などの協力を得て金属ガラス溶射皮膜をセンサー素子に応用した磁歪式トルクセンサーを開発した。同社では、これら応用製品の開発を通じて独自材料の普及促進を図る考え。
 同社では、独自のECABMA法によるマグネシウム複合材料「TUFMG(タフマグ)」の用途開拓を推進中。この材料は、微細結晶粒組織のマグネ合金粉末と添加2次粒子が均一分散したビレットを熱間押出したもので、従来材に対して降伏強度(耐力)を大幅に改善するとともに必要な靭性(伸び)を確保しているのが特徴。現在、強度・靭性バランスに優れた特性を生かして、機械構造部品の軽量化などをターゲットに展開を図っている。
 用途開拓の一環として新たに開発したネジは、通常のマグネ展伸材と同等の耐食性・表面処理性を有しながら、引っ張り強さが371メガパスカルと従来品(AZ31)に対して約90メガパスカルの高強度化を実現している。また、耐熱性も兼ね備えており、採用により異種金属間腐食が回避できることから、軽量化対策からマグネ部品の採用が進む自動車分野などでの採用を見込んでいる。
 金属ガラスは、アモルファス金属よりもランダムな原子配列(非晶質構造)を安定して保つことができる金属。これを応用した「GALOAコーティング」は、金属ガラスを極力酸化させずに溶射により成膜する技術であり、従来のアモルファス溶射に比べて均質かつ緻密な皮膜が得られるほか、耐熱性樹脂基材への成膜が可能だ。
 同社は05年に同技術を開発し、現在では耐摩耗性皮膜(W)、耐衝撃・耐食性皮膜(C)、低融点の溶融金属に対する耐侵食性皮膜(MR)などを展開している。新たに開発したトルクセンサー(プロトタイプ)は、低磁界での磁気歪み特性に優れる軟磁気特性皮膜(MG)をセンサー素子に応用したもので、低トルク域から高トルク域までのリニアなトルクセンシングを実現している。
 同社では、独自技術をベースとしたこれら事業の育成を通じて業容拡大を図る。

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