タイヤは自動車で唯一地面と接する部分であり、その性能は自動車の安全性や運動性能を大きく左右する。ブリヂストンは、タイヤにセンサー機能をもたせることで路面状態を判定する新技術を開発した。この技術は走行中の路面をリアルタイムに7つの状態で判定するもので、判定結果は車内ディスプレイを介してドライバーへタイムリーに伝達することが可能。今後、ドライバーへの注意喚起システムや複数車両間通信による路面情報の共有化技術などでの実用化を目指す。
 新技術は、タイヤから接地面の情報を収集・解析し、タイヤに新たな価値を提供する同社独自の「CAIS(カイズ)」コンセプトに基づいて開発したもの。タイヤのトレッド部内側に装着した加速度センサーによりタイヤのトレッドの振動を検出し、その情報を無線で車載解析装置へ送信。路面状態に応じたタイヤトレッドの振動の特徴を数値化し、現在走っている路面を乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、凍結の状態に判定する。
 判定精度については、すでに北海道の公道で積雪や凍結など危険な路面が発現しやすい冬季で2シーズンにわたる長期試験を行い、多様な環境下で高い精度を有することを検証ずみ。開発したシステムは、判定結果を車内ディスプレイに表示できるようにしたほか、タイヤ内に装着した独自の発電装置で駆動することで装置のコンパクト化を実現している。
 新技術を活用して危険な路面状態を事前に察知し注意喚起を行うことが可能。同社では実用化により車社会の安全を側面から支援していく考え。

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