昭和電工グループの上海昭和高分子有限公司は、バルクモールディングコンパウンド(BMC)で中国の自動車関連市場に攻勢をかける。中国での自動車市場の伸びを受け、主力用途のランプリフレクター向けに売り込みを強化する。また次の柱として電気自動車(EV)などエコカーの普及も見越し、エコカー用モーター封止剤向けの新製品開発も推進、2013年の採用を目指す。
 上海昭和高分子の中国におけるBMC用途は、大半がランプリフレクター向け。とりわけ純正部品向けに強く、同社の試算によると、中国でのシェアは1割を占めているという。中国の自動車市場は11年で1900万台近くになるとの見通しもあって、同社では中国の経済発展に合わせ、引き続き純正部品向けを軸としてシェアを高めていく。
 一方、ランプリフレクター用途だけでは成長が頭打ちとなってしまうため、次世代を担う新製品開発にも取り組んでいく。具体的には、エコカーで使うモーター封止剤への展開を狙う。エコカーが普及するにつれて、モーターの小型化が求められるようになると分析。熱伝導性の高さや成形のしやすさなどを特徴とするBMCは、小型モーター向けに適しているとし、拡販に臨む。
 国内では、3代目プリウスにモーターコイル封止用高熱伝導率BMCが採用されており、実績を有している。生産体制も上海の既存設備の改造により対応可能だという。13年の採用を狙い、16年には本格事業化を果たしたい考えだ。
 上海昭和高分子有限公司は、旧昭和高分子が07年に設立した中国の現地法人。昨年10月に親会社の昭和電工と昭和高分子が合併したため、現在は昭和電工グループの一員として事業展開を進めている。上海市にある青浦工業園区でフル稼働の続くBMCに加え、ビニルエステル樹脂、エマルジョンの3製品で生産を行っている。
 中国での売上高は、10年で27億円。BMCで年1万2000トン、ビニルエステル樹脂で同4000トン、エマルジョンで6000トンの現地生産能力を持っている。

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