タカギセイコー(富山県高岡市)は、高い接合強度と高気密性を併せ持つ金属と樹脂のインサート接合技術を開発した。独自の表面処理技術により、少ない工数で高い接着力を持たせることができる。とくに1・3メガパスカル以上の気密性、水密性を生かした用途として、2015?16年には電池関連での大型採用を狙っている。現在は試作機により生産しているが、本格採用につながり次第、インサート成形の量産設備を導入したい考え。
 同社技術によるポリフェニレンサルファイド(PPS)とアルミニウムや銅との接合では、せん断引っ張り強度としてそれぞれ10・0メガパスカル、8・0メガパスカルをもたせるとともに、ともに1・3メガパスカル以上の気密性を実現した。金属面に樹脂の円筒を立てた形状の接合サンプルでは、剥離後、アルミ、銅とも金属面に樹脂が残り、母材で破壊するほどの強固な接合が得られることを確認した。
 一般的に、金属と樹脂のような異質材料の接合には多数の工程が必要となり、コスト面で高価になる傾向がある。一方、同社の開発した技術では、金属の表面処理の工数を減らせるため、コスト面で優位に立てる可能性がある。すでに顧客へのサンプル出荷を開始しており、早期採用につなげる方針。一部の用途ではこれまで気密性や水密性といった特性が強く求められるようになっており、こうしたニーズに対応できる技術として今後の拡大に期待をかける。
 接着剤を使わず、アンカー効果のみによる接合のため、長期安定性が期待できることもポイント。さまざまな樹脂に適応できることが想定されており、PPS以外では、ポリアミド樹脂やポリエステル系熱可塑性エラストマーを使用したタイプでの評価を進めている。

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