アーレスティは、アルミダイカスト部品の高強度化を推進する。独自技術の開発によって自動車部品用途での採用拡大を図るもの。開発中のL法では汎用マシンを使った大型高強度部品の製造を目指しており、従来法と比較して引っ張り強度および硬度で50%以上の特性向上を実現している。海外への技術展開が容易なことから、製造条件などの詰めを急ぎ差別化技術として早期実用化を目指す。同社では、独自技術をベースとして同事業の成長性を確保していく。
 同社は、内製品が3割を占める国内自動車用ダイカスト市場において10%のシェアを有する大手メーカー。原料となるアルミ2次合金の製造を含む一貫体制を構築しており、近年では急成長する新興市場での拠点展開を加速している。独自技術の取り組みでは、NI法によるダイカスト部品が車輪を保持するナックルに採用されているほか、アルミダイカストに鋼板を接合子として一体化する「マルチメタルハイブリッドダイカスト」技術を新規に開発するなどの実績を持つ。
 開発中のL法は、粉体離型剤の塗布により金型内に断熱層を形成して溶湯を層流充填する製造法。初期凝固層の形成やガスの巻き込みを抑制するとともに、高い圧力を加えながら鋳造することで引け巣による欠陥の低減化を実現している。内部品質が非常に安定しているため、熱処理(T6処理)による強度向上が可能。汎用マシンでの鋳造が可能であり、大型2000トンクラスのマシンにも適用できるといった特徴を持つ。
 高強度化により高出力に対応したシリンダーブロックに適用できるほか、シリンダーブロックのボア間ピッチの縮小やライナーの薄肉化による軽量化が可能。また、大型高強度部品の製造もできることから、さらなる適用範囲の拡大が見込まれる。同社では、新製法の層域確立により高まる車体軽量化ニーズに対応していく。

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