表面処理メーカーの石川金属工業(北九州市)は、竹繊維と樹脂による複合材成形加工技術の開発を推進する。開発技術は、樹脂に竹繊維微粉末を配合したペレットを材料に、射出成形での部品製造を実現しようというもの。自動車部品での実用化を目指しており、樹脂部品の環境性能向上をはじめガラス繊維強化樹脂や金属の代替を想定している。現在、複合材ペレットの開発などを進めており、同社では独自技術として早期実用化を目指す。
 同社は、メッキ・研磨加工およびプラスチック射出成形を柱に事業を展開する表面処理メーカー。メッキ事業では各種金属メッキや装飾・耐食メッキを自動車分野など向けに展開。また、射出成形事業では射出成形機(10台)のほか、中空成形機、射出中空成形機を保有しており、メッキまでの一貫生産を構築している。
 開発中の複合材成形加工技術は、射出成形事業などで培った知見をベースに取り組んでいるもの。微粉末化した竹繊維を添加材として樹脂に配合することで、製品の環境性能(低炭素化)を向上するとともに、強度向上やコスト低減により既存素材からの代替を想定している。
 開発テーマとしては、竹繊維微粉末の製造技術とペレット化および成形加工技術の3つ。微粉末製造技術では前処理技術の低価格化・高効率化や粉末の寸法・形状制御および製品の機能向上に取り組んでいる。ペレット化では配合比率の研究を、成形加工では射出成形を前提に自動車部品金型への適用を進めている。現在、試験片をつかった特性評価などをおこなっており、早期実用化に向けて開発を推進する。
 同社では、研究開発の積極的な取り組みにより事業基盤の拡充・強化を図る。

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