ニッパツは、コールドスプレー技術による異種材接合の事業化に乗り出す。超高速で粉末を溶融させることなく基材に堆積する同技術は、溶射技術やろう付け技術と異なり接合面で熱的変性を生じないのが特徴。電気伝導性などの物性を損ねることなく異種金属を接合できるほか、クラッド材に比べて形状自由度が高い。すでにアルミ?銅、アルミ?ステンレス、チタン?ニッケルなどの接合を可能としており、同社では冷却用途やバスバー(接続端子)などLiB関連用途などでの採用を目指す。
 コールドスプレー技術は、毎秒2000メートルの超音速で粉末を基材に打ち込み塑性変形や金属結合、アンカー効果などにより異種材を接合する技術。プラズマ溶射に比べて成膜速度が10倍と速く付着効率も50%に対して95%と高効率を実現しているほか、数十ミリメートルのポーラスおよび膜内酸化のない良好な皮膜を形成できる。とくに加工温度が低く接合界面に金属間化合物などを生成しないため、熱的特性や電気的特性といった接合する素材が有する物性を損ねずに接合できるのが特徴だ。
 同技術により銅皮膜を施したアルミ基材の特性評価では、直径10ミリの試験片(膜厚50ミリ)で引っ張り強度80メガパスカルを有していることを確認済み。また、電気伝導性も純銅を100とした場合に、アルミ?銅接合体で約80%を実現している。熱膨張差や金属化合物の生成によりろう付けや溶接では不可能なアルミ?銅の接合体のほか、ステンレスへの銅やアルミの皮膜形成などを可能としており、現在でも鉄やセラミックス(酸化物)といった適用素材の拡充に取り組んでいる。
 今回、すでに事業化している溶射技術やろう付け技術などとともに異種材接合技術の一つとしてラインアップ化する。同社では、製品形状や熱および電気的特性を含めた設計などにも対応することでソリューションとして展開する計画だ。

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