スターライト工業は、自動車の燃費改善に寄与する製品群の提案を積極化する。車体前面の空気抵抗を低減する「アクティブグリルシャッター」が日系メーカーの欧州モデルに初採用されたのに続き、国内向け車種にも数年以内の大量採用に一定のめどをつけた。車体下部の凹凸をなくすための板材「アンダーボディーシールド」についても、軽量かつ空気抵抗を大幅に低減できる特徴を売り込んでいる。近く国内拠点でも生産を開始する計画で、今後の需要動向に応じて栗東事業所や広島工場の生産設備を増強するとともに、タイや中国の拠点での生産も検討していく。
 アクティブグリルシャッターやアンダーボディーシールドは、ドイツの樹脂加工メーカーであるロシェリングとの技術提携により展開する自動車用部材。両社が生産活動、営業活動の両面で保管しあうことにより、この技術の世界展開を図っている。ロシェリングが2002年に展開を開始して以降、燃費規制の厳しい欧州市場向けを中心に順調に拡大しており、このほどスターライト工業の営業活動が奏功して日系メーカーの英国生産車にも採用された。さらに、日本国内向けにも内定し始めており、近い将来にスターライト工業にとってかなりの規模の事業としていける見込みだ。
 同製品は、オーバーヒート時にラジエーターを冷やすための空気の通り道を、不要なときには閉じておくためのシャッター。従来は故障した際のトラブル回避のために開け放した構造をしており、空気抵抗となっていた。同社試算ではシャッターの装備によって燃費を2%程度改善できるという。素材はナイロンとポリエステル系熱可塑性エラストマーの2色成形によるもので、モーターの設計まで含めて提案できることも強み。時速200キロメートルで走行しても安定的に作動するよう万全の品質確保に臨んでいる。
 アンダーボディーシールドは、ポリプロピレン(PP)繊維層でガラス繊維層を挟み込むように熱融着させたマットを使用しているため、空気抵抗低減に加えて吸音性能も併せ持つ。重量は乗用車1台当たり最大1・7キログラムで、長繊維強化複合材の一種であるD?LFTと比べると4割以上軽量化できる。昨年、欧州車に採用されたのに続き、日系自動車メーカーにも近い時期の採用を目指して営業活動を強めていく。

自動車関連ニュースの最新記事もっと見る