日本セラテックは、金属基複合材料(MMC)の放熱用途向け展開を強化する。軽量・低熱・高熱伝導・膨張といった特性や高い形状自由度を生かして、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などの車載用途やLED照明といった成長分野向けに拡販するもの。150?180ワット/メートル・ケルビンの熱伝導性を有するアルミ(Al)と炭化ケイ素(SiC)のMMCでは、IGBTのモジュールベースや放熱ベースといった用途での採用を想定している。同社では、積極的な取り組みによりMMCの用途拡大を目指す。
 MMCは、アルミなどの金属とSiCや窒化アルミ(AlN)といったセラミックスの複合材料。セラミックスの種類や粒径・含有率および金属マトリックスの組成などの組み合わせにより、素材特性をコントロールできるのが特徴。軽量・高剛性かつ割れにくいといった特徴を生かして、金属部材の代替用途を中心に用途を広げている。
 日本セラテックは、1994年に米国から技術導入することでMMC事業に参入、半導体や液晶製造装置向けに非加圧浸透法および鋳造法による製品を展開してきた。また05年には、複合材料のベンチャー企業・AMTとの業務提携により加圧浸透法によるMMCをラインアップ化し、金属部材で高まる軽量化ニーズへの対応を図っている。
 放熱用途への展開は、MMCが有する熱的特性を活用して取り組むもの。Al/SiC材は比重が2・7?3・0と軽く、熱膨張率が7?14ppm/Kと低いのが特徴。SiCが70%の製品では熱伝導率180ワット/メートル・ケルビンとともに、340メガパスカルの曲げ強度と260ギガパスカルの弾性率を実現しており、HV/EV用IGBT放熱ベースやLED放熱基板などでの採用拡大を見込む。また、金属シリコン(Si)/SiC材は3ppm/Kの超低熱膨張を実現しており、EV車用の放熱フィン一体型ヒートシンクといった製品分野への展開を推進する考えだ。

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