表面処理メーカーのミヤキ(静岡県)は、燃料電池用部材向けに独自のアルミコーティング技術「WRコート」を展開する。このコート技術は、アルマイト処理とフッ素コーティングを組み合わせたもので、完全封孔によりアルミの水素脆性を抑制することが可能。現在主流のステンレス部材からアルミ部材に置換できるため、軽量化ニーズをターゲットに車載用燃料電池部材などでの採用を図る。同社では、技術力をベースに次世代用途での展開を強化する。
 同社は、陽極酸化処理をコア技術に事業を展開する表面処理メーカー。グループで設計・加工から組み立てまでの一貫サポート体制を構築しており、幅広い用途分野に対して潤滑性・耐摩耗性を向上する潤滑アルマイト「カシマコート」をはじめとする高機能表面処理技術を提供している。
 超耐電食複合アルマイト「WRコート」は、アルミ製品の機能向上を目的に開発したもの。酸性およびアルカリ性にも強い優れた耐薬品性を有するとともに、高い撥水性能により汚れが付着しにくいといった特徴を持つ。また、絶縁特性が大幅に向上することから、耐電位腐食性能を付与することも可能だ。
 燃料電池をはじめとした水素関連部材への展開は、完全封孔による水素脆化の抑制機能をベースに取り組むもの。複雑形状をした成形品に対して均一に処理できることから、燃料電池車など軽量化が求められる用途において、現在主流となっているステンレス部材のアルミ置換を狙う。
 同社では、水素関連以外の用途分野でも同技術の優位性を積極的にPRしていく。

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