デュポンは、高機能バイオベース樹脂「ソロナ EP」に難燃グレードを投入する。最適な難燃剤の確保にめどがついたことから量産体制を整え、2012年前半にも市場投入する。すでに複数のユーザーにサンプル提供を行っており、評価が進んでいる。まず、電気・電子機器分野への採用を目指し、その後、自動車分野への展開を図る。
 デュポンは、バイオベース樹脂としてソロナ EPのほか、ヒマシ油由来のポリアミド「ザイテルRS」、エラストマー「ハイトレル」などをラインアップしている。エンジニアリングプラスチック事業の収益の柱に育成するため、「従来のエンプラ並み、またそれ以上の機能性を持つバイオベース樹脂」(同社)として拡販を進めており、「この1年ほどでユーザーの方にもエンプラの1つとしての認識が定着してきている」(同)という。
 ソロナ EPは、トウモロコシを特殊なバクテリアで発酵させて得る1・3プロパンジオール「Bio?PDO」と、テレフタル酸の共重合で作られるPTT樹脂が原料で、重量比ベースで20?37%が植物由来。従来のポリブチレンテレフタレートとほぼ同等の耐熱性と強度を持っている。低ソリ性や外観性も優れていることから、製造工程を削減できることも特徴。昨年、トヨタ自動車の新型ハイブリッド車「プリウスα」のエアコン吹き出し口に採用された。以降、自動車の内装パーツメーカーからの引き合いが強まっているという。
 同社は今後、バイオベース樹脂の用途展開を加速させる方針で、この一環としてソロナ EPの難燃グレードを投入する。難燃剤の確保にめどがついたことから量産体制を整え、まずスイッチやコネクターなどの電子・電気機器分野向けに展開する。すでにサンプル供給や評価が進んでいる。また、電気自動車の普及により難燃グレードの要求が高まっている自動車分野へも展開を図る。

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