ブリヂストンは、天然ゴム資源の多様化を推進する。新たに「グアユール」という多年草を原料にタイヤ用天然ゴムの製造プロセスの研究に着手するもの。計画では、米国南西部で試験農場を含む開発体制を整備し、2015年をめどに試験生産を開始する。グアユールは従来のパラゴムノキとは異なる土地で栽培されるため、実用化できれば天然ゴム産出地域の一極集中を緩和できる。同社では、原材料における再生資源拡充の一貫として取り組んでいく。
 自動車タイヤの約6割を占める天然ゴムは、パラゴムノキの樹液を乾燥したもの。その植生から産出国は赤道近辺に集中しており、栽培面積の実に93%がアジア地域となっている。近年、世界的な需要拡大を背景に市況は高水準で推移しており、タイヤなどゴム加工品の価格上昇に原因となっている。
 グアユールは、米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の植物。幹や根にゴム成分を含んでおり、粉砕・溶媒抽出することで天然ゴムが得られる。パラゴムノキ由来のものに比べてタンパク質が少ないといった特徴を持つが混ぜて使うことは可能。過去にも利用技術に関する研究開発は行われており、米国では80年代に国家プロジェクトとして軍用トラックタイヤを開発している。
 ブリヂストンでは12年中に試験農場を設置するとともに、14年には加工技術研究施設を立ち上げ、グアユールの品種改良や栽培技術、天然ゴム加工のプロセス条件の最適化をおこなう計画。詳細については今後詰めるが、年産10トン規模のパイロットプラントで2トン/ヘクタールの収率を目安に開発を進める考えだ。

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