ホンダは、インドの二輪車事業において外装部品の鉄鋼からプラスチックへの素材転換を目指す。独自技術による差別化戦略の一環として、デザイン自由度の高いプラスチック系材料の採用比率拡大を検討するもので、2013年後半にホンダ・モーターサイクル&スクーター・インディア(HMSI)の第1工場(ハリアナ州マネサール)内に完成させるR&Dセンターを活用して材料開発を進める。
 インドでは道路事情、厳しい使用条件、高温多湿の気候条件などを背景に、フェンダー、カウル類など二輪車の外装部品は耐久性が高く修理も容易な鉄鋼系素材が好んで使用される。とくに、前輪用フェンダーなど破損しやすい部品は顧客が鉄鋼系材料であることを確認するという。
 一方、購買層に若年層が多い二輪車はデザインが売れ行きを左右するケースが多い。インドでもデザインへの要求が高まっているため、ホンダは鉄鋼に比べ複雑なデザインを可能とするプラスチック系材料の外装部品への採用拡大を検討する。
 インドの二輪車事業は、ヒーローグループとの合弁解消によりHMSIの1社体制となったが、迅速な生産能力の拡張を果たすことで市場シェアが急拡大している。さらに、独自技術を駆使した差別化戦略により、シェアを一段と拡大していく考え。
 すでに、他社に比べて排気量が多い一方で燃費の良い新機種を投入するなど、顧客がメリットを実感できる差別化を推進中。これに続きデザイン面での差別化も図る。
 新設するR&Dセンターでは、日本など従来の開発拠点の考え方にとらわれないインド市場にマッチした独自の部品開発を行う予定で、その一環としてプラ系部品用の素材開発を手掛けていく。また、素材メーカーに対してもコスト、耐久性、剛性、軽量性などの条件を兼ね備えた新規のプラスチック系材料の開発を呼びかけていく。

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