リケンテクノスは、熱可塑性エラストマー事業の規模拡大を推進する。市場ニーズへの対応や適用分野の拡大を目的に製品拡充を進める一方、自動車用途で蓄積した技術ノウハウをベースに建材分野などでの開拓を強化する。製品開発では150度Cの耐熱性を有するオレフィン系の高性能品や、品質性能を維持しつつ低価格化を図った低コストハイパフォーマンスの新製品の投入準備を進めており、今期中にも事業化する考え。同社では、積極的な取り組みにより同事業の規模拡大を推進する。
 リケンテクノスはエラストマーコンパウンドの国内大手メーカー。同市場では後発ながらオレフィン系、スチレン系から塩ビ系までの幅広い製品群と加工を含めたソリューション展開を強みに、自動車分野を中心に電線、医療、日用品など幅広い用途で展開している。ここ数年は主力ユーザーの海外進出にともないグローバル供給体制の強化に取り組む一方、製品開発でも自動車向けなどに製品ラインアップを拡充している。
 高耐熱性を実現した開発品は、従来のTPV(動的架橋型オレフィン系エラストマー)を上回る耐熱性を有するのが特徴。これまでよりも高い温度環境下での使用が可能であり、自動車用途ではエンジン回りなどでの用途拡大が期待できる。
 一方の高いコストパフォーマンスを実現した開発品により、市場のコスト削減ニーズに対応する。従来品並みの品質特性を維持しつつ低価格化を図ることで、コスト競争が厳しいボリュームゾーン向け製品として展開する考えだ。また、これ以外にも発泡エラストマーでは成形技術込みでガス発泡による製品開発を進めており、今後も技術力をベースに特徴ある独自製品の開発を強化していく。
 建材分野の用途開拓は、国内事業の成長性確保を軸に推進するもの。自動車に続く用途分野として食品関連や介護分野などとともに育成する考えであり、コストパフォーマンスに優れた開発品などを軸に採用拡大に取り組む方針。同社のエラストマー事業の自動車比率は現状45%程度あるが、非自動車比率を高めることで熱可塑性エラストマー事業の基盤拡充を図る。

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