ナノダックス(東京都荒川区、林重富社長)は、グラスウール(ガラス短繊維)を補強材に用いた樹脂コンパウンドの量産技術を確立した。新製品「G‐nanodax」は、高流動性と優れた表面平滑性を実現しているのが特徴。強度は一般のガラス繊維強化樹脂(グラスファイバー)に比べて1割程度低下するが、50%超のグラスウールを添加できるため、強化材の増量により強度確保を可能としている。同社では、今年7月から量産化を開始する計画。
 グラスウールは高温に溶かしたガラスを遠心力で細く繊維化したもので、断熱性や吸音性、保温性に優れることから建材などとして広く使用されている。しかし、その細い繊維径と柔軟性から樹脂にコンパウンドすることが困難だった。確立した量産技術は、サンゴバングループのマグ・イゾベールと共同で開発した。繊維の増強および表面処理と2軸押出システムの開発により実現しており、ガラス短繊維強化樹脂の製品化は業界初となる。
 強化繊維のグラスウール化により流動性が向上することで、より一層の成形品の薄型化が可能となるほか、射出ノズルや金型の摩耗を低減することができる。また、繊維径が長繊維の9・13‐20マイクロメートルに対してグラスウールは3‐4マイクロメートルと細いため、成形品表面の性状も強化材を添加していないものと同レベルの滑らかさを実現している。すでにグラスウール33%含有のナイロン66のサンプルワークを開始しており、これ以外にもポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、塩ビといった樹脂コンパウンドの製造が可能だ。
 同社では、すでに量産プラントの建設を進めており、今年7月から本格事業化に乗り出す計画。今後も適用可能樹脂の拡大に向けた研究を推進するほか、細繊維化によりグラスファイバー以上の繊維強度が達成できる可能性があることから、さらなる品質特性向上にも取り組んでいく考えだ。

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