積水化成品工業は19日、自動車部材やデジタル家電用梱包材として高い実績を持つ高機能発泡樹脂「ピオセラン」で、高耐熱・高倍率を実現した新規グレードを開発したと発表した。新素材は自動車の軽量化に寄与できるため、燃費向上や省資源化につながるといった特徴を持つ。こうした利点が評価され、すでにトヨタ自動車と富士重工業「スバル」に採用、トランクルーム内のツールボックスやスペーサーとして使用されている。新規グレードの売り上げ目標は今年度3億円、2013年度5億円、14年度8億円を目指す。
 ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体ピオセランで、新たに高耐熱・高倍率グレードを市場投入した。耐熱性は従来品に比べ約10%高めることに成功。発泡倍率は従来品が20倍までだったのに対し、倍増の40倍まで対応できるようになった。主力原料であるポリスチレンとポリオレフィンの配合比率を変えることで機能アップを実現した。
 また、発泡ポリプロピレン(EPP)と比較し、曲げや圧縮に対する強度が増しており、肉抜きなどによる軽量化が可能となる。ツールボックス、スペーサーなどの大型部品に採用すれば、軽量化による燃費向上効果が高まる。
 新グレードはさらに、耐燃焼性にも優れていることから、自動車部材だけでなく鉄道車両や航空機への採用にも期待を寄せている。

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