ユニチカは、射出成形用発泡樹脂のグレード拡充を推進する。市場の軽量化ニーズなどを背景に、新たにナイロン系でコアバック発泡成形に対応した3グレードを開発したもの。このうち独自製法による「ナノコンポジットナイロン」シリーズでは、その特徴を生かして発泡セルの微細化や発泡の均一性を実現しており、成形品の表面外観性の向上が期待できる。同社では、グレード展開を通じて多様化する市場ニーズに対応していく。
 新たに開発したのはナノコンポジットナイロン、RUNシリーズおよびナイロン6の新グレード。ナノコンポジットナイロンは、特殊な層状ケイ酸塩をナイロン樹脂中に超微分散したもので、軽量ながら剛性、耐熱性、バリア性、低バリ性に優れるのが特徴。コアバック発泡成形用に改良した新グレード「M1030GSF」では2倍発泡体で比重0・61、熱伝導率が0・12ワット/メートルケルビン(3ミリ厚)を実現している。熱伝導率はソリッドに対して2倍発泡により約60%低下するため、断熱性を要する用途などへの展開が期待される。
 結晶性と非晶性のナイロンをアロイ化したベースポリマーに強化材を高充填したRUNシリーズでは、良流動性と固化速度、フィラー充填率を最適化した「RUN37」を開発した。新グレードは高剛性ながら発泡コアバック時間の調整幅が広く3倍率の発泡まで対応可能。発泡により引っ張り強度や引っ張り弾性率は低下するが、破壊荷重および引っ張り剛性の低下率が小さく、構造体に使用した場合に強度・剛性は低下しにくいといった特徴を持つ。ガラス繊維30%強化ナイロン6の一般成形体(ソリッド)との比較では、同じ弾性率(剛性)であれば24%の軽量化が図れる。
 また、一般的なナイロン6にコアバック発泡成形に必要な核剤を配合した「A1028GT?6」は、発泡による耐衝撃性の低下を抑制することで適用用途の拡大を図っている。

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