二幸技研(神奈川県川崎市)は、ナイロンの真空注型事業を加速する。新たにガラスおよびカーボンフィラー配合製品の製造技術を確立し、金属部品やナイロン製切削加工部品の代替用途の開拓を推進するもの。同技術による成形品は光造形や従来注型品に比べ特性に優れるほか、切削加工品に対して低コスト化を実現している。今回のフィラー配合により従来に比べて曲げ弾性率を2?10倍に向上しており、同社では自動車や電気分野などへの提案を強化していく。
 二幸技研が展開するナイロン注型技術は、カプロラクタムを型内で重合反応することで圧力をかけずに成形するもの。流動性が非常に高くシリコーンゴム型で成形できるのが特徴であり、ウレタンなどの従来注型品や光造形に比べて耐衝撃性や耐熱性に優れるほか、金型成形に対して大幅なコスト低減が可能。試作品製造や小ロット品向けに提案活動を展開しており、簡易金型や粉末造形からの置き換えとしてエンジンカバーやインテークマニホールド、モーターカバー、家電耐熱部品などに適用されている。
 同社ではナイロン6をベースに曲げ弾性率で600?750メガパスカル、860?950メガパスカル、1950メガパスカル、2400メガパスカルの4グレードを用意しており、現在ユーザーと共同で二輪車のマフラー用プロテクターの開発などを進めている。
 製造技術を確立したフィラー配合製品は、カーボンフィラー20%とガラスフィラー30%の2グレード。物性試験によると、曲げ弾性率はCF?20%が6200メガパスカル、GF?30%が5200メガパスカルで、引っ張り強さは両グレードとも90メガパスカル程度を有しているほか、熱変形温度(0・45メガパスカル)はともに230度Cを実現している。同社では、従来品に比べて大幅な物性向上が可能となったことから、軽量化ニーズが高まる自動車分野などでの採用拡大を目指す。

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