小松鋳型製作所(石川県小松市)は、粉末積層造形法で耐熱温度1700度Cを可能とする鋳型製造技術を開発した。独自開発した高耐熱性粉体により実現したもので、これまで不可能だった鉄やステンレスに適用できるのが特徴。中子一体型のためバリの発生がほとんどなく、従来法に比べて鋳造モデルの製作が短納期・低コストでできる。同社では、自動車部品や設備機器分野向けに展開していく。
 積層造形法は、3Dデータをもとに細かいピッチで粉体などを積層する技術。切削加工が困難な形状の製作も可能であり、主に金型製作前の形状確認用や注型のマスターモデルの製作として採用されている。技術的制約から積層する素材には石膏などの粉体や樹脂が使用されており、同技術による鋳型ではアルミニウムの鋳造が限界だった。同社が開発したダイレクト鋳造鋳型は、積層する粉体に特殊加工を施した砂を用いるのが特徴。これにより耐熱性を大幅に向上させ、アルミ合金や銅合金などの非鉄金属はもとより鉄、ステンレスといったこれまで対応不可能だった鋳鋼素材への適用を実現している。
 鋳型のCADデータを三次元造形機から直接造形するため、鋳物作りで不可欠な木型や金型、中子製作の工程が不要であり従来比半分以下の短期間で鋳造モデルを製造することが可能。また、一体型で成形するため鋳バリの発生を抑えることができるほか、形状の修正も容易なことから製品開発の効率化が期待できる。
 今後、同社では採用の働きかけを積極化していくとともに、普及促進を図るため技術供与なども検討していく方針。

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