JFEテクノリサーチは、樹脂・複合材料評価センターを開設した。炭素繊維強化樹脂(CFRP)といった高強度繊維強化型複合樹脂材料の自動車分野などにおける適用拡大に対応するため、関連組織の統合により総合的なソリューションを提供する体制を整備したもの。大型の試験片もしくは構造体による試験評価ができるのが強みであり、自動車用構造体の場合では実寸大の車両の破壊試験が可能だ。同社では、積極的な受注活動により2014年度に1億円規模の売り上げを目指す。
 同社が提供するのは樹脂成形部品の破損・亀裂発生の原因解析をはじめ、樹脂素材では静的・動的強度や疲労およびクリープ強度、破壊靭性の評価解析、樹脂構造体については静的・動的圧壊強度、疲労強度の評価解析など。また、これら評価解析により得られた物性パラメーターに基づくCAE解析ができるほか、赤外線や超音波、X線による非破壊の劣化診断も提供可能だ。
 このうち自動車の衝突安全性評価に不可欠な高速変形試験では、鉄鋼材料の技術ノウハウをベースに従来比10倍の幅20?30ミリの試験片を用いた評価試験を実現。応力波の反射・分散などによる荷重計測への影響を抑制する独自技術と併せて、強化繊維の長さで物性が異なる樹脂複合材料の正確な物性評価を可能としている。
 同社ではCFRPなどで実績を有しており、自動車以外にも鉄道や航空機、船舶といった輸送機器や電気電子機器などをターゲットに事業を展開していく。

自動車関連ニュースの最新記事もっと見る