東レは、温度調節機能を付与したシートファブリックを開発した。吸湿ポリマーをポリエステル繊維に塗布し、水分の吸着熱、気化熱を利用して、2?4度Cの温度変化を実現。ハイブリッド車や、電気自動車などのエアコン使用電力低減による燃費・航続距離の改善につながる。実用化に向けて、着衣状態でも温度変化が体感できるよう温度変化の最大化や、裏地材や他の後加工との組み合わせなどによる最適化を進める。
 カーシートの表皮材の多くに使用されているポリエステル繊維は吸湿性が低い。東レは機能性衣料で培った技術を応用し、温度調節機能を持たせるために吸湿ポリマーをポリエステル繊維に薄く均一に塗布することで吸湿性を持たせた。夏場条件では水分を放湿し気化熱によってシートの表面温度が約2?4度C降下、冬場条件では水蒸気を吸着する吸着熱で約2度C上昇する。
 水分を吸湿することから汗による蒸れ感を抑制し、乗員の座り心地を快適化する。さらにエアコンやシートヒーター、シートクーラーなどと組み合わせて使用することによって、自動車の使用電気量を低減させ燃費・走行距離の改善につながる。
 すでに自動車メーカーや加工メーカーによる試験評価が進んでいるという。同社では今後、温度変化に幅を持たせて着衣状態でも体感できるようにする。防汚加工や撥水加工などの後加工との組み合わせやシートの裏地材との組み合わせなどによる最適化も進めていく。

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