伸銅品メーカーの権田金属工業(本社・神奈川県相模原市)は、新たに難燃性マグネシウム合金薄板の量産化を開始した。独自の双ロール鋳造法をベースに展開するマグネ合金薄板製品としてラインアップ化したもの。カルシウム添加により難燃性を向上した同製品は、600度Cに加熱しても燃焼しないのが特徴。600ミリ幅までの板材供給が可能であり、同社では建材をはじめ自動車や鉄道車両向け軽量化素材としての採用を見込んでいる。
 同社は、マグネシウム合金の溶湯を上下の水平ロール間に流し込み、瞬間的に凝固させて薄板を通常の10倍の高速で引き出す双ロール鋳造法という独自製法をベースにマグネ合金板材事業を展開中。急速冷却により等軸の細かい結晶粒径の鋳造板を製造できるため、これまで薄板化が困難だったAZ61やAZ91、AM50、AM60といったマグネ合金の板材の製造が可能であり、同製法による薄板は結晶組織の緻密化により優れた耐食性を実現している。2010年には、国内最大となる幅600ミリの板材量産技術を確立している
 新たに量産化した難燃性薄板は温間成形ができるほか、メッキ処理や溶接も適用可能。また、AZ31との比較では引っ張り強度が高く、組織の熱的安定性に優れるため焼鈍しても組織が大きくなりにくいといった特徴を持つ。AZX611、AZX612、AMX601およびAMX602の4合金種を用意しており、いずれも板厚は鋳造板で2・0?6・0ミリ、圧延研磨板で0・5?3・0ミリの板材の供給体制を整備している。
 同社では温間プレスによる成形加工技術の蓄積にも取り組んでおり、材料・関連技術の提供を通じマグネ合金薄板の用途開拓に取り組んでいく。

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