ニッパツは、自動車用バネ部品の軽量化を推進する。高まる低燃費化ニーズを背景に、スタビライザーに関する独自技術の実用化を推進していく。すでに疲労強度の向上により中実部品の中空化を可能とする内面ショットピーニングをはじめ、中空スタビライザーのさらなる軽量化を可能とする断面サイズの最適化技術や、樹脂製スタビライザーリングなどを開発。このうち内面ショットピーニングでは採用に向けたユーザーとの交渉を開始している。技術開発力をベースに、製品の高度化に取り組むことで他社との差別化を図る。
 ニッパツは、架橋バネおよびエンジンやパワートレイン向けの精密バネを軸に事業を展開する独立系メーカー。独立系ながらユーザーの製品開発に初期設計段階から参加する技術開発力が特徴で、近年では車体軽量化ニーズの高まりを背景に、独自技術をベースとしたバネ部品の軽量化を積極的に推進している。車体のロールを防ぐためにサスペンションに追加されるスタビライザーの軽量化も、その一環として取り組んでいる。
 内面ショットピーニングは、中空材の内面に小さな鋼球などをぶつけることで、加工硬化や表面応力の均一化、残留圧縮応力を付与する技術。中実材を中空材に置き換えただけでは30%の軽量化が限界だが、この技術を適用すると疲労強度の向上により薄肉化が可能となり、53%まで軽くすることができる。また、断面サイズの最適化技術は、中空スタビライザーの形状に合わせて断面サイズを変化させることで軽量化と耐久要件を両立するもので、中実従来品に対して48%、中空従来品と比べても17%強の軽量化が可能だ。
 一方、樹脂製スタビライザーリングは、同リングのサポートバーを樹脂に置換することで軽量化を図った製品。現行品に対して42%の軽量化が可能であり、サポートバー以外は現行部品をそのまま流用することで、既存設備での製造が可能としている。

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