ユニチカは、バイオマス由来高耐熱ポリアミド(PA)「ゼコット」の事業展開を本格化する。宇治事業所(京都府)で建設を進めていた年産500トンの中量産設備がこのほど完成、稼働を開始する。これまでラボスケールで実施してきた顧客評価が数トンレベルで可能となり、電気・電子部品や自動車用部品、耐久・高強度部材など各用途へ採用の働きかけを強化する。中量産設備の稼働を機に市場での採用拡大を図り、2015年以降には同5000トンレベルまで事業を拡大する方針。
 ゼコットは原料の約50%を非可食のトウゴマ由来成分であるヒマシ油に置き換えている。熱可塑性耐熱PAとして耐熱性や結晶性、低吸水性、耐薬品性、耐摩耗性、電気特性などで世界最高レベルの性能を保有するとして幅広い用途展開を見込んでいる。バイオマス由来成分を原料に活用した環境配慮型素材としても注目されている。
 同社は今期から取り組んでいる3カ年中期経営計画で樹脂やフィルム、不織布を展開する高分子事業の拡大を柱の1つに据えている。ゼコットは高性能樹脂分野の拡大を目指すうえで重要な新素材として位置付けており、事業展開を加速する。

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