クラボウは29日、軽量・高強度の繊維強化熱可塑性複合材「ネオマテックス」を発売すると発表した。熱可塑性樹脂と強化繊維を組み合わせた複合材で、短時間でさまざまな形状に成形できることから生産性が高い。10月から販売を始め、自動車や航空機、船舶、車両、物流など軽量性、高強度が必要な分野で用途開拓を進める。販売初年度に売上高2億円、2015年に同10億円を目指す。
 ネオマテックスはポリプロピレンやポリエチレン、各種ナイロン、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂と、ガラス繊維や炭素繊維、アラミド繊維などの強化繊維とのさまざまな組み合わせが可能。熱可塑性樹脂は熱硬化型樹脂より耐衝撃性や生産性に優れるためニーズが高まっており、繊維補強シートなどの開発・生産技術を活用して熱可塑性樹脂による繊維強化複合材を開発した。
 同社はこれまで安城工場(愛知県安城市)で繊維補強シートの開発や生産を手掛けてきた。今回、数億円を投じて同工場にネオマテックスの新設備を導入、本格的に生産する体制を整えた。
 素材は強化繊維、熱可塑性樹脂、コア材すべてをオレフィン系樹脂で構成してリサイクル性を高めたものや、天然繊維と熱可塑性樹脂を使った環境配慮型タイプも取り揃えた。形態は成形品に求められる物性や形状に合わせ、ファブリック、シート、サンドイッチパネルの3タイプから選べる。

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