クラボウは4日、岐阜プラスチック工業と共同で繊維強化ハニカム構造体を開発したと発表した。クラボウが新事業として展開を始めた繊維強化熱可塑性複合材「ネオマテックス?SW(サンドイッチパネル)」シリーズの新製品としてラインアップに加える。曲げ剛性や耐衝撃特性、2次加工性に優れる。表皮材やコア材にオレフィン系の素材を使い、リサイクル性も高い。両社は10月から販売を始め、物流や自動車、船舶、車両、建築材料、産業資材など軽量性や剛性が必要な用途への展開を目指す。両社合計で発売初年度に年間1億円、2015年度に同10億円の販売を計画している。
 高剛性の樹脂製ハニカム構造体サンドイッチパネル「テクセル・エフビー」は、両社の素材の長所を生かして開発した。クラボウのネオマテックスは軽量、高強度、高弾性が特徴。一方、岐阜プラスチックの樹脂製ハニカム構造体「テクセル」は軽量・高剛性の素材で、物流資材や店舗什器、ディスプレイ、スポーツ用品などの分野に展開している。テクセルに対しては、さらに高剛性を求めるニーズが高まっていたという。
 両社は素材を組み合わせることで相乗効果を見込めるとみて、昨年7月から新素材の開発を進めていた。共同開発により、特殊ポリプロピレン糸をクラボウの多軸挿入タテ編み技術を活用してシート状としたネオマテックスをテクセル表皮に使うことで、テクセルが持つ軽量性を維持しながら剛性を向上することに成功。標準仕様のテクセルに比べ、曲げ剛性が約2倍、耐衝撃特性は最大衝撃荷重が約4倍、最大衝撃荷重までの吸収エネルギーが約5倍に向上した。

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