レニアス(広島県三原市)は、樹脂グレージングの普及促進を加速する。軽量化を背景に製品開発が活発化している自動車用途では、電力を必要としない独自の防曇技術の開発を進めており、電気自動車(EV)をターゲットにリアガラスの早期樹脂化を目指す。また、軽量効果の大きいバス用窓ガラスの樹脂化を狙いに大型品の成形技術の高度化を推進する。すでに建機用途では国内の実績をベースに海外展開を進めており、実用化技術の開発加速により同事業の規模拡大を推進する。
 レニアスは、PC樹脂およびアルミニウムの加工メーカー。樹脂グレージングでは素板を材料にシルク印刷から熱成形、コーティング、トリミングまでの一貫生産体制を構築し、建設機械や農業機械、ゴルフカート分野で国内トップシェアを有する。また、保有する技術ノウハウをベースに展開を図っている自動車用途では、各国の法規制をクリアした超硬質ハードコート技術や透明導電膜に防曇技術といった要素技術を独自に開発している。
 現在開発中の新防曇技術は、コーティング膜に吸水性能を付与したもの。界面活性剤に匹敵する防曇性能を有しており、数十マイクロメートルの膜厚で効果を発揮する。マイナス20度Cに15分静置した後に室温(20度C)で観察する低温防曇性評価で曇らないことを確認している。実用化に向けては耐摩耗性や膨潤による透視歪み、耐候性などの改善が必要だが、電力を必要としないという特徴からEVでの採用を念頭に早期実用化を目指す。
 また、大型バスの窓ガラス樹脂化では大面積化による成形歪みに対応するため、素材および加工技術の改良を推進する。すでに同社では慶應義塾大学やいすゞ自動車など産官学連携による開発プロジェクトに参画し、昨年4月に完成した電動フルフラットバスに赤外線カットPC窓を提供した実績を持つ。現状では試作レベルの段階だが、品質向上の取り組みにより早期事業化を目指す考えだ。
 同社では、建設機械の天窓ルーフ向けに現地キャビンメーカーや商社と連携して樹脂グレージングの海外展開を推進しており、今後も特殊車両や鉄道車両、バス・EVといった分野をターゲットに採用拡大に取り組んでいく。

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