寿原テクノス(愛知県)は、セラミックス加工技術を応用したアルミダイカスト品の品質向上技術を提案する。新技術は、直径100マイクロメートルの微細な孔をあけたセラミックス部材を金型に組み込むことで、ダイカスト時のガス抜き効果を高めるもの。製品部のどこに対しても配置することができ、鋳巣の発生防止により品質や生産性の向上が可能だ。同社では、軽量化ニーズを背景に拡大するアルミダイカスト部品の高品質化技術として実用化を推進する。
 同社は、ダイカスト用金型およびセラミック精密加工を展開する加工メーカー。国内のダイカストメーカーや自動車会社など向けに製品を供給しており、ステアリング部品関係やシリンダーブロックやミッションカバーといったエンジン部品関係で実績を有する。金型については独自技術の開発を積極的に推進中。抜き勾配ゼロを可能とする収縮中子の開発では、金型の開閉動作による収縮・拡大の実現により、製品加工時間削減(低減)や歩留まり向上を目指している。
 新たに提案するアルミダイカスト製品の品質向上技術は、高耐熱性を有するセラミックスの金型(入子)に使用することでダイカスト時のガス抜き効果を高めるもの。最小で直径50マイクロメートルを可能とする孔あけ技術を応用し、アルミ溶湯を漏らさずにガスだけ逃すことに成功。微細な孔を有するセラミックス部材を金型に組み込むことで、製品形状に合わせた効率的なガス抜きが可能となる。セラミックスには窒化アルミを採用しており、超高寿命化(溶損しない)も実現している。
 鋳巣の発生は生産性の低下や強度不足など品質に与える影響が大きく、同社ではダイカスト用金型の差別化技術として実用化を目指す。

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