ニッパツは、自動車用懸架バネ事業の競争力強化を推進する。従来比40%減の軽量化が実現可能な次世代製品の量産に乗り出す一方、需要変動や海外展開に対応した新製造ラインの導入に着手するもの。次世代製品についてはすでに横浜工場(神奈川県)に試作ラインを導入しており、2014年度の市場投入を目標に量産技術の確立を急ぐ。また、新製造ラインはコンパクト化により既存ラインの半分の受注量にも対応可能な仕様となっており、13年度から東北日発(岩手県)で立ち上げる計画だ。
 ニッパツは、架橋バネおよびエンジンやパワートレイン向けの精密バネを軸に事業を展開する独立系メーカー。ユーザーの製品開発に初期設計段階から参加する技術開発力を有しており、近年は車体軽量化ニーズの高まりを背景に、独自技術をベースとしたバネ部品の軽量化を積極的に推進している。
 14年度の量産化を計画している次世代軽量バネは、製品形状に合わせて断面サイズを最適化することで高強度化および応力均一化を両立したもの。開発コンセプトとして40%の軽量化と現行量産品以下の低コスト化を設定し、試作ラインによる開発をほぼ完了している。開発拠点の横浜工場では量産化を目指して新たな設備投資を実施する計画で、「製品設計と加工法により他社との差別化を推進する」(同社)考え。
 新製造ラインは既存ラインに対して設備専有面積で2分の1以下、設備費で3分の1以下のコンパクト化を進める一方、生産能力は3分の2以上を確保する仕様となっており、加熱や焼き戻しに要するエネルギーの削減も図った。需要変動に柔軟に対応できるほか、海外展開に際しては受注量に見合った規模での展開や短期間での償却が可能としており、「これまでは月20万本の受注量が必要だったが10万本でも対応できる」(同社)。来年度の東北日発への導入を契機に状況をみながら順次展開していく考えだ。
 同社では、中国やインドなど海外材の使用拡大に向けた工法開発も進めており、積極的な取り組みにより同事業の規模拡大を推進する。

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