日本製紙グループの桜井(東京都台東区、佐々木謙二社長)は、遮熱粘着フィルム「クールカル」の本格販売を開始した。塩ビフィルムに遮熱顔料を均一に混ぜ込み、太陽光の熱線を効率よく反射し、温度上昇を抑制する。冷凍、冷蔵、保冷などのトラック車両向けに展開する。
 桜井はインクジェット用メディア、広告・建装材・カーマーキング用粘着フィルム、クリーンルーム用機能紙などの開発・販売を行っている。電力不足に対する節電対策や燃料費高騰、夏場の温度上昇などへの対策として、工場などの屋上遮熱シートや、遮熱塗料、日射調整フィルムなどの地球環境・省エネルギーに配慮した商品開発を積極的に展開している。
 クールカルは、塩ビフィルムに酸化チタン系の遮熱顔料を均一に混ぜ込み、アクリル系粘着層を付与した遮熱粘着フィルム。冷凍・冷蔵車や保冷車などのトラックの荷室庫の天板に貼り付けることで、庫内の温度上昇を抑える。4カ月間、30台での遮熱効果の実施テストでは、保冷車で6?13度C抑制、冷凍・冷蔵車は鮮度保持のための予冷時間を大幅に短縮し、燃費も1割以上改善した。屋外耐候目安は5年。
 遮熱効果はこれまで遮熱塗料によるものが一般的だったが、施工に時間がかかりトラックの稼働に支障が出ることから施工するトラックの数は少なかった。クールカルは短時間で容易に施工できることから、施工台数の拡大が期待される。
 同社は、国内で冷凍・冷蔵車で30万台、保冷車で30万台と推計されるトラック向けに展開し、まずそれぞれ3000台への導入を目指す。

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