大同工業(石川県)は、高生産性を可能とするマグネシウム(Mg)製リムの成形技術を開発した。新技術は、ロールフォーミングとフラッシュバット溶接を組み合わせたもの。開発品では素材に高強度押出合金AZ80A?F(比重1・81)を採用することで、実用強度を確保しつつアルミの約3分の2の軽量化を実現している。同社では、CFRP製リムなどの開発も進めており、独自技術をベースにさらなる軽量化を目指す。
 Mgは実用金属材料の中で最も軽量で振動吸収性、放熱性に優れた金属材料。すでに自動車やノートPCなど幅広い分野で使用されているが鋳造品がメーン。近年では耐熱性や難燃性、強度といった素材の特性向上が進展する一方、押出材や板材といった展伸材に関する技術開発も着実に進んでいる。
 同社は自動車や二輪車、産業機械用のチェーンやリム・ホイールなどを主に事業を展開中。現在推進中の中期計画では、14年度に連結売上高500億円、営業利益率8%の達成を目標と掲げ、二輪・四輪用製品の海外生産拡大などを積極化している。
 新生産技術は、高まる軽量化ニーズへの対応を目的としたもの。押出材ベースに独自ノウハウに基づく3点ロール曲げで成形し、フラッシュにより加熱・加圧するフラッシュバット溶接で接合する。高生産性で薄肉かつ中空・複雑断面に適したロールフォーミングと、継手効率がよく幅広い接合物でも短時間で接合可能な同溶接技術との組み合わせにより、優れた生産性を実現しているのが特徴。実用化に向けては耐食性の向上といった課題があり、同社では表面処理技術の開発などに取り組んでいく計画。

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