三井金属は、高熱伝導マグネシウム合金の事業展開を推進する。新たに熱伝導率105ワット/メートルケルビンを実現したAM?C合金を商品化し、用途開拓を本格化するもの。新合金は汎用アルミダイカスト合金(ADC12)の1・2倍の熱伝導性を有しており、放熱部品の軽量化提案として採用を働きかけていく考え。近年の軽量化ニーズの高まりを背景に、同社では車載LED用ヒートシンクやインバータ部品などでの採用を見込む。
 マグネシウムは比重がアルミニウムの3分の2、鉄の4分の1と実用金属の中で最も軽い素材。すでにノート型パソコンやデジタルカメラといった家電製品をはじめ、自動車、航空機、医療機器などの幅広い分野で利用されている。近年の軽量化ニーズの高まりを背景に、適用用途の拡大に向けた研究開発が活発化しており、加工性や耐食性、難燃性といった領域で合金特性の向上が図られている。
 三井金属は、ダイカスト事業の一環としてマグネダイカスト品を展開中。金型製作から表面処理までの一貫体制を構築しており、非鉄材料メーカーとして素材提案も積極的に行っている。二輪・四輪車向けやデジカメ関連部品としてマグネダイカスト品を製造。放熱用途では独自開発のACM522(熱伝導率87ワット/メートルケルビン)合金を商品化しており、インサイトのオイルパン向けなどの量産実績を有する。
 新たに商品化したAM?C合金は、放熱用途をターゲットにACM522に次ぐオリジナル合金として開発したもの。熱伝導性は既存のマグネ合金(AZ91D)の約2倍、ACM522に対して20%の特性向上を図っており、アルミダイカスト合金(100?120ワット/メートルケルビン)レベルを実現している。
 今後、同社ではアルミ代替を主に放熱用途の軽量化を推進していく考えだ。

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