帝人オランダ子会社のテイジン・アラミド(アーネム市)は1月31日、米ライス大学などと共同で高い熱・電気伝導性を持つカーボンナノチューブ(CNT)100%繊維を開発したと発表した。繊維軸に沿ってCNTが規則正しく配列された構造で、パラ系アラミド繊維「トワロン」の紡糸法である湿式液晶紡糸法により量産が可能。通信用などのケーブル向けとして銅線の代替を目指すほか、医療分野への応用も期待できる。
 今回開発したCNT繊維は、金属ワイヤーと同等の電気伝導性に加え、金属ワイヤー以上でグラファイト繊維に匹敵する熱伝導性を発揮する。高強度としなやかさを備えており、紡織用繊維のように取り扱いが容易。
 航空機や自動車のデータケーブル、通信ケーブルの軽量化に貢献する銅線の代替として用途開発に取り組む。CNT繊維の熱伝導性を生かして、電子機器のアンテナや放熱・冷却用途も視野に入れる。医療用途では研究機関と応用に向けた評価を進めている。
 ライス大学は1990年代からCNTの研究に取り組んでおり、帝人は10年から共同研究を行っている。
 帝人はアラミド繊維、炭素繊維など高機能素材のラインアップにCNT繊維を加えることにより、先端分野の市場優位性を高めていきたい考え。

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