アルミ鋳物メーカーの田島軽金属(埼玉県羽生市)は、自動車用検査治具のアルミ鋳物化を推進する。ドア形状用治具で新たに脱着構造を採用することで従来比75%超減の軽量化を実現。大幅なコンパクト化により、治具の交換作業の軽減化や保管場所の省スペース化などを可能としている。オールアルミ製の検査治具は、鉄に樹脂を接着する既存品に比べてリードタイムが短くリサイクル性に優れるのが特徴。同社では、製品の高度化をベースに普及拡大を図る。
 同社は、砂型鋳造によるアルミ鋳物メーカー。大型アルミ鋳物では業界トップクラスの技術と設備を有しており、液晶製造装置やプレス製品検査治具など2トン超の大型品を強みとする。また、高周波押湯加熱システム技術の開発および要素技術の開発・高度化により、アルミ鋳物の高品質化を可能とするポアレスキャスト(PLC)を確立。同技術をベースにアルミの切削加工品やステンレス、アルミ溶接構造品のアルミ鋳物化に取り組んでいるほか、日本セラテックとの提携によりアルミとSiCとの複合材(MMC)を使った製品を展開している。
 検査治具のアルミ鋳物化は、フレームの規格化による型費用の削減やリサイクルを前提とした材料の低コスト化をはじめ、溶接作業や樹脂に関する工程の省略化によるリードタイムの短縮といった利点がある。同社は大型アルミ鋳物の用途分野の拡大を目的に、自動車用途への普及拡大に取り組んでいる。
 新開発の検査治具は、着脱構造の採用により架台と検査治具を分離したのが特徴。これにより重量を従来の480キログラム(12年モデル)から110キログラムへ軽減するとともに大幅なコンパクト化を実現。また、合わせて専用の運搬台も開発しており、交換作業の大幅な効率化などを可能としている。同社では、治具の小型・軽量化を背景に自動車メーカーへの提案活動を強化していく。

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