東洋紡は、高機能ポリアミド(PA)樹脂の開発を強化する。高剛性・良外観グレードや高意匠性グレードに加えて、中空発泡品などの新規材料を開発し金属部品の代替需要などを開拓する。環境配慮型で高融点の「バイロアミド」は、発光ダイオード(LED)やモバイル端末用途に続き自動車分野を狙う。自動車や電気・電子といった幅広い用途で需要が見込まれる高機能PAの開発に力を入れ他社との差別化を図る。
 軽量化ニーズが高まっている自動車分野向けに中空発泡PAを投入した。PAの外観特性や強度を維持しながら中空発泡成形を可能とした。軽量で高い遮音性や断熱性などが評価され、一部で採用が始まっている。
 自動車用途では優れた外観特性と成形性を兼ね備えながら高強度・剛性を実現したグレードや、メタリック調および漆黒(ピアノブラック)調の高意匠性グレードを市場に投入しており、金属部品の代替材料として用途開拓を進めている。
 電気・電子分野では成長が見込める非ハロゲン系難燃グレードの製品ラインアップを拡充することで需要拡大を狙う。
 また、PAの使用が難しかった分野への展開を期待しているのがバイロアミド。非可食のトウゴマというバイオマス原料を用いた環境配慮型PAで、従来の高融点PAと比較しても最高レベルの耐熱性を有している。吸水率が従来のPAに比べて約3分の1と低いうえ、物性が変わらないのも大きな特徴。
 表面実装(SMT)部品を中心に、LEDやモバイル端末用途で採用が進んでいる。今後は高融点・低吸水といった特徴を生かし自動車分野を狙う。敦賀事業所(福井県敦賀市)に年間1000トンの量産設備を持ち、自動車など新規分野に用途範囲を広げて2014年度のフル稼働を目指す。

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