横浜ゴムは、タイヤの空気圧保持能力を大幅に向上する新インナーライナー技術を開発した。トラック・バス(TB)など商用車用向けの新インナーライナーは、従来と比べて空気漏れを約30%抑制することができ、タイヤを設計する上で空気圧保持能力の向上や軽量化が可能となる。同社では、今年4月から国内工場で生産するタイヤに採用し、海外工場へも順次展開していく計画。
 インナーライナーはチューブレスタイヤの内面を覆うゴムシートで、タイヤからの空気漏れを抑制する役割を果たす。タイヤの空気圧低下は転がり抵抗の増大による燃費の悪化に加え、摩耗性能や安全性に悪影響を及ぼすことから、横浜ゴムでは、タイヤ性能に関する研究開発の取り組みの一環として空気漏れを抑制するインナーライナー技術の研究・開発を推進中。すでに2009年には、乗用車タイヤ向けの新素材インナーライナー「AIRTEX Advanced liner(エアテックス アドバンスド・ライナー)」を発表し、低燃費タイヤやコンフォートタイヤなどで実用化している。
 新インナーライナーは、商用車用タイヤ向けに開発したもの。「タルク」という鉱物の特長である板形状をそのまま微粒子化した「偏平タルク」をゴム内に層状に配合したのが特徴。この「偏平タルク」が空気の透過経路をブロックすることで空気漏れの大幅な抑制を実現していた。

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