三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、独自に開発した高機能ポリアミド(PA)樹脂で攻勢をかける。熱伝導グレードや長繊維強化グレード、植物由来グレードなど、高強度・高高弾性率PA「レニー」の特徴を保持しながら、各種用途に応じ機能を付与することで、金属代替需要を開拓する。またレーザー照射立体回路成形(LDS)アンテナ用グレードも開発中で、需要が見込める新規用途として採用拡大を目指す。
 レニーは主にPAMXD6をベースレジンとする射出成形用途向けの高性能PA。ガラス繊維や無機フィラーなどで強化されており、高い強度と剛性を兼ね備えているのが特徴。自動車などの輸送機部品、一般機械、電気・電子部品、レジャー・スポーツ用品、土木建築用部材などに幅広く用いられている。
 新たに開発した熱伝導グレードは、レニー本来の高強度・高弾性率を保持しながら、2?7ワット/メートル・ケルビンの熱伝導性を実現しているのが特徴。サンプルワークを開始しており、電気・電子部品や発光ダイオード(LED)照明用部品、工作機械用途での採用を見込んでいる。
 長繊維強化グレードは、特殊長繊維加工技術などを駆使し製品化したもので、従来の短繊維グレードと比較して耐衝撃性がアップしている。ガラス繊維強化と炭素繊維強化の2グレードをラインアップしており、自動車部品や電気・電子部品のモジュール化、大型化に対応できる材料として用途拡大を狙う。
 一方、植物由来PAをベースとしたレニーについても高い耐熱性や低吸水性、靭性を生かし用途開拓を進めており、LED関連部品のほか、モバイル端末部品などへの採用を目指していく。
 このほか、レニーをベースに独自のコンパウンド技術などを活用し、LDSアンテナ対応グレードを開発中。LDSアンテナはスマートフォンをはじめモバイル端末の内部アンテナ用途などで採用が広がっている。
 同社では各種用途に応じて、高強度・高剛性グレードや高耐熱グレードなど、LDS製品群のラインアップ拡充に取り組んでおり、順次市場に投入しながら、国内外で市場開拓を進めていく考え。

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