アロン化成は、エラストマーコンパウンド事業を強化する。その一環として、アクリル系熱可塑性エラストマー「トライゼクト」を開発。熱可塑性エラストマー最高水準の耐熱性などを生かして用途を探索する。昨年から本格的に営業活動を開始した高熱伝導性エラストマー「グレイザード」は、コンパウンドの供給から発展した放熱シートが顧客の製品に使用され始めている。今後はシートでの提案をステップに、成形材料として多様な製品の放熱用途に展開したい考え。
 アロン化成のエラストマー事業は、スチレン系熱可塑性エラストマーコンパウンド「エラストマーAR」のブランドで展開している。エラストマーARは架橋ゴムに近い弾性を持ち、架橋ゴムと比較して約30%軽量。架橋が不要なため成形時間が短くリサイクルも可能。
 工業、食品・医療、超低硬度・透明、フィルム、融着グレードなど標準品のほか、難燃、制振、導電グレードといった受注品も製造。自動車部品や電子材料、医療チューブ、衛生用品、食品容器、日用品など幅広い用途を有する。
 グレイザードは放熱シート製品として、昨年春から本格的に提案活動を開始した。自由な製品形状で成形を行え、凹凸に合わせた形状で熱特性を効率化でき圧縮も不要。パワーデバイスのヒートシンクなどに一体成形でき、貼り付け工程を減らせる。
 トライゼクトは、独自の製造プロセスでアクリル系熱可塑性エラストマーとポリブチレンテレフタレートをナノレベルに近い分散形態にしたもの。柔軟性を維持しながら融点200度C以上の高耐熱性を持つ。表面硬さや比重などの違いで複数タイプを揃え、耐熱性や耐候性、耐湿性を生かせる用途を探索する。

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