リケンテクノスは、電気自動車(EV)の充電用ケーブル向け材料として、ハロゲンフリーのエラストマーを製品化した。従来品と比較して、低温柔軟性や加熱変形性の面で優れ、軽量化も実現。一般ユーザー向けに機能性を向上させた。絶縁向けとシース向けの2種類のグレードをラインアップしており、すでにサンプル出荷も開始。埼玉工場(埼玉県深谷市)では月間数百トン量産体制を整備しており、自動車メーカーでの採用承認を経て、今年度中に本格出荷させていく考えだ。
 新エラストマーは、同社の従来シーズであるエラストマー「トリニティFR」や塩化ビニル樹脂(PVC)製品に比べ、低温柔軟性、耐摩耗性を向上させ、軽量化も実現した。EVの充電用ケーブルとして使用する一般ユーザー向けに、機能性を充実させている。
 加えて加熱変形性や圧縮永久ひずみについても、PVC製品に比べ性能を強化。断線時の発熱による変形を抑制可能で、安全性の向上にも寄与することが期待される。
 同製品は、東京都大田区の研究開発センターで開発したもの。グレードは絶縁向けとシース向けの2種類を用意している。今後さらなる研究開発を進め、摩擦係数の低下を追求し機能性の充実を図る。
 同社は、塩ビコンパウンドとエラストマーコンパウンドを展開する。自動車向け部品が「塩ビ回帰」の傾向にあるなかで、コストと難燃性に優れる塩ビと、軽量で燃費効率改善にも寄与するエラストマーの、用途別の提案も推進。バランスが取れた戦略商品で自動車用市場に攻勢をかける考えだ。
 今回の新エラストマーの市場投入はその一環で、すでにサンプル出荷も開始しており、引き合いも活発化。今年度中に、自動車メーカーで採用の承認を経ての本格出荷を予定。埼玉工場(埼玉県深谷市)では月間数百トンの量産体制の整備を完了している。

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