アステア(岡山県総社市)は、直接通電加熱によるホットスタンプ技術を開発した。新技術は直接通電方式によりジュール熱を利用して加熱するもので、従来の炉加熱に比べて加熱効率を大幅に向上できるのが特徴。加熱時にのみ通電するため、加熱時間をこれまでの300秒程度から10秒程度に短縮できる。また、部分焼き入れおよび非焼き入れ技術も確立しており、ホットプレス工法の低コスト・省エネ化を推進する。
 ホットプレスは高温加熱した鋼板を熱間でプレス加工し、同時に焼き入れ(急冷)する成形加工法。加工性に優れ、1500メガパスカル以上の強度が得られるため欧州メーカーが先行する形で適用が広がっている。近年では車体軽量化ニーズを背景に国内でも採用が拡大しており、より生産性の高い材料や工法の開発が求められている。
 新ホットプレス工法は、加熱方式に直接通電を採用した工法。ジュール熱による短時間加熱が可能であり、焼き入れしたくない部分に冷却部分を押し当てることで焼き入れ個所を調整できる。こうした特徴により、焼き入れ部分の補強部品を廃止できるほか、部分非焼き入れ技術により変形モードの制御による衝突性能の最大化や遅れ破壊防止による冷間トリムおよびピアスを実現できる。
 同社では、アンダーおよびアッパーボディーをはじめインパネメンバー、バンパーレインフォース、インパクトビームといった自動車部材での採用を見込んでおり、これら部材の軽量・低コスト化技術として提案していく。

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