独BASFと自動車部品の大手サプライヤーであるソミック石川(東京都)は、樹脂製シートダンパー(緩衝器)を共同開発した。ガラス繊維を60%含む高弾性ポリアミド樹脂を使用したもので、すでに国内自動車メーカーに採用されている。リクライニング動作が円滑になるだけでなく、衝撃吸収性によってキャビンスペースの安全性も高まる。
 新製品に使用したのはBASFの高弾性ポリアミド樹脂「ウルトラミッド」。作動油の圧縮機構を備えたダンパーには特殊な樹脂が必要。ウルトラミッドは吸湿性を最小限に抑えることで高い寸法安定性が得られ、優れた加工性や表面処理と組み合わせることで、油圧が高くても油漏れを防げる。
 亜鉛製から置き換えることによって50%の軽量化を実現。部品点数を削減した。シートダンパーに樹脂を導入することで締結部位の機能を統合し、製造プロセスの簡素化と総コストの削減に寄与する。
 ウルトラミッドを使用したダンパーの特性には、開閉動作やリクライニング動作の速度調節、急ブレーキをかけた際の衝撃緩和、走行中の振動吸収性の向上も含まれており、前席のグローブボックスから後方のテールゲートまで多くの用途で使える。
 ソミック石川は、ステアリングやサスペンションの重要保安部品であるボールジョイントやダンパーなどを手掛ける自動車部品メーカーで、2011年度売上高は488億円。

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