児玉化学工業は、新材料および新製品開発を強化する。埼玉第1工場(埼玉県本庄市)にフィルム加飾成形機を導入、自動車内装材向けプラスチック部品の量産試作を開始した。成形後にフィルムを貼合・転写する加飾技術を利用したもので、従来の塗装品などに対するコスト優位性を生かし、製品・用途開発を加速する。このほか自動車関連では、三菱樹脂グループと共同で、金属の樹脂化に対応する次世代複合(コンポジット)材料の開発にも取り組んでおり、早期実用化を目指していく。
 児玉化学は得意とする真空成形、圧縮成形技術を軸に、三菱樹脂グループが保有する繊維コンポジット素材を活用した新技術・新製品開発を推進中。また金属部品の樹脂化や、加飾部品、機能部品、機構部品といった高付加価値製品の開発に力を注いでいる。
 その一環として、埼玉第1工場にフィルム加飾成形機を導入、自動車内装材向け加飾部品の量産試作を開始した。成形品に後からフィルムを貼合・転写する「TOM成形」を利用したもので、素材の質感や見栄え向上とともに、低コストで加飾できるという特徴を持つ。
 同成形は少量・多品種生産にも対応しており、同社ではまずシフトレバーをはじめ、自動車内装材を中心に製品・用途開発を進め、早期採用につなげていく考え。
 このほか、三菱樹脂グループ各社との連携を強化しながら、コンポジット材料の実用化を目指していく。児玉化学が得意とする成形技術などを駆使しながら、ガラス長繊維マットや炭素繊維を利用したプラスチック複合材料の開発に取り組んでおり、電気自動車(EV)といったエコカーなどの普及に合わせ、金属からの代替需要に対応する。
 同社は今年度からスタートした新中期経営計画において、2015年度に新規事業で売上高30億円以上の達成を目標としている。新規事業の1つであるエンターテインメント事業では、ゲーム・ブルーレイディスク(BD)・DVDソフトパッケージなどの開発を進めており、合理化設備の導入や生産平準化を進めながら、事業競争力を高めていく方針だ。

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