2013年冬シーズンに向けたスタッドレスタイヤ商戦が来月から本格化する。独自のナノテクノロジーをベースに各社とも新素材・新技術を駆使した新製品を投入。乗用車用では氷上性能を高めるとともにドライ・ウエット性能の両立性を向上、トラック・バス用タイヤでは高耐久性の次世代タイヤでシェアアップにつなげる構えだ。冬用タイヤは業績に与える影響も大きく、新商品の販売動向が注目される。
<ブリヂストン>
 ブリヂストンは、乗用車用の「BLIZZAK VRX」とバン・小型トラック用「BLIZZAK VL1」を投入。ブリザック史上最高性能を謳うVRXには、表面を親水性コーティングした水路と気泡により路面の水膜を積極的に除去する新開発のアクティブ発泡ゴムを採用。非対称の新パターンおよび新サイド形状の組み合わせで、氷上・ウエットブレーキ性能と転がり抵抗を10%向上させた。一方、VL1はゴム硬度を最適化した高配合ゴムにより、摩耗ライフ性能を従来に比べて20%向上。また、温度変化によるゴム硬度の変化をコントロールすることで、ドライおよび氷雪路面ともに安定した操縦性能を実現した。
<住友ゴム>
 ダンロップの住友ゴム工業はSUV用「WINTER MAXX SJ8」とトラック・バス用「SP081」を発売する。SJ8は、独自の新材料開発技術4D NANO DESIGNによる「ナノフィットゴム」を採用。軟化剤がゴム内部でクッションの役割を果たし、ナノ領域の氷の凹凸に柔軟に変形・密着することで氷上ブレーキ性能を向上するとともに、高密度シリカがゴム内部でネットワークを構築することでマクロ領域のゴム剛性を高めた。また、SP081ではトレッド幅を拡大し、パターン剛性を高めることで耐摩耗性能を25%向上したほか、エッジ成分の増加により氷雪上性能を向上させ耐摩耗性能と氷雪上性能の両立を図った。
<横浜ゴム>
 横浜ゴムは、今月からバン・小型トラック用「iceGUARD iG30V」の販売を開始。新製品は、冬の温度変化に合わせ低温時にはゴムを柔らかく保ち、常温時には剛性を確保するバン専用コンパウンド・ブラックゴムや、装着初期の氷上性能を向上する細密マイクログルーブの採用などにより、従来に比べ氷上制動を約13%高めた。
<東洋ゴム>
 東洋ゴム工業は、SUV・CCV専用の「OBSERVE GSi?5」とトラック・バス用「M929 Premium」でシェア拡大を図る。GSi?5は高いグリップ力を確保する鬼クルミの殻、ミクロの水膜を効率よく吸水する吸水カーボニックパウダー(竹炭)およびシリカを分散良く配合した独自コンパウンドを採用。M929は、独自のTB用タイヤ基盤技術イーバランスによりトレッドパターンの最適化を図ったほか、強い力が加わる条件下でトレッドのブロック倒れ込みを抑制する新配合技術により氷上性能を従来比9%、摩耗ライフ性能を15%向上させている。

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